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イケないキミに白い林檎を
第20章 ふたりの嫉妬と秘密の関係

見られたくなかったものに気付かれてギクッとする。
指先で触れられたところは内腿の颯太に口付けされた部分。

「私の体をよく見てますね。流石、変態は目の付け所が違います」

「前にもこういう事あったの覚えてる?だから今日はいつもより警戒しているんだけど」


「この腫れは…、かっ、蚊に刺されて!」

あ……。冬は蚊がいないんだった……。


「下手な嘘しか付けないんだから俺の前では素直に言った方がいいよ」

穏やかだった声のトーンに怒りの色が交じり、ゾクッと怖気づいてしまう。

まずい。これは、ほぼバレている。

変に隠していたらまだ未練があるように思われるよね……。

「颯太に付けられました……」

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