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イケないキミに白い林檎を
第20章 ふたりの嫉妬と秘密の関係
ソラ先輩は私を風呂椅子に座らせてから対面にしゃがんだ。
「どこを触られたの?」
既に裸を晒しているけど、まじまじと見られると視線を逸らしたくなるほど恥ずかしくなる。
「……見てのとおり足です」
もこもこに泡立てられたボディーソープで内腿の赤くなっている部分をソラ先輩が洗っていく。
一度泡をつけても他の部位にいかず、何度も、何度もそこを擦られた。
「こんなに洗わなくても綺麗に洗えてますよ……?」
「それほど嫌なんだよ。今すぐにこの跡を消したいくらいだ」
泡を拭い、赤くなっている場所を寂しそうな顔で指でなぞるソラ先輩。
蛇口についていた水滴が一滴だけ床に落ちて虚しさを漂わせる。