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イケないキミに白い林檎を
第21章 愛するキミと見えない報復を

「太ったように見えないから気にしなくても大丈夫だよ」

「甘やかさないで下さい。この前もそう言われて、アイスを食べ続けていたらお腹が摘めるくらいになっていたんですからね」

私がくだらない話しをした時、大きな川にかかる橋を渡っていた。
隣を歩くソラ先輩が足を止めて見下ろす。

川の水位は低く、岩が剥き出しになっている。カモや白鳥がいるわけでもない。

普段と何ら変わりのない景色をあの冷やかな目で無情に見ていた。

「どうかしましたか?何か珍しい物でも流れていましたか?」


「……いや、何もなかったよ。それより今日の乙羽さんの髪型、可愛いね」

少しでも可愛いと思って欲しくてしていた簡単なお洒落。
長い髪の毛をハーフアップにして紅色のリボンのヘアクリップを付けていた。

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