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イケないキミに白い林檎を
第21章 愛するキミと見えない報復を

「ありがとうございます。少し気合を入れていたので嬉しいです」


「俺と付き合う前は大胆な格好してたのに変わったよね。今の方が似合ってるよ」

今は落ち着きを取り戻して自分らしく過ごせているけど、サークルの先輩と遊んでいた時の自分は黒歴史だった。
掘り起こされたくないことを言われてつい意地悪を口走る。

「ソラ先輩ってよく可愛いとか好きだとか簡単に言えますよね。女の子からチャラいって言われませんでした?」


「軽く見るなんて失礼だな。乙羽さんにしか言わないんだからあるわけないだろ」

「っ……。すみませんでした」

私だけにしか使わない言葉……。

特別扱いされるのが嬉しくてにやけてしまう厳禁な自分。


「……言いたい時に伝えておかないといつ伝えられなくなるか分からないから」

照れ臭さくて先に足を進めた時にソラ先輩が言っていたことを私はよく聞いていなかった。

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