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イケないキミに白い林檎を
第21章 愛するキミと見えない報復を
「んっ…、はぁっ……」
舌を絡めるキスに移り、熱がどんどん上がっていく。さらに胸を愛撫され始めて、このまま抱かれたい気持ちに近づいてきた時……
――ピンポーン
インターホンが鳴って作り上げていた甘い雰囲気を一気に壊される。
「宅急便ですかね?」
「くっ、いいところで……」
渋々とソラ先輩が玄関に行き、荷物を受け取って戻ってくる。
手に持つと顔が隠れてしまう高さ、ドア程ある横幅で運びにくそうだった。
「随分と大きなダンボールに入ってきましたね」
「これなら乙羽さんを入れられそうだ」
「一体、私をどこに送り飛ばそうとしているんですか……」
ダンボールを開封するとフライパン、鍋、包丁、耐熱ガラスボウルなど注文した調理器具が入っていた。
これは一緒にネットを見て注文した物。
私が使うのも考慮して、好きな物を選ばせてもらえたから心を弾ませていた。
「これで料理ができますね。ご飯を作りましょう!早く使いたいです」
「ごめん。せっかくだけど今日はひとりで作りたいんだ」
「はい……?どうしてです?」