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イケないキミに白い林檎を
第21章 愛するキミと見えない報復を

「前に塩おにぎりを作ってもらったお礼としてカレーを作ってあげたいなと思って」

「作れるんですか!?」


するとソラ先輩は自信ありげにスーパーで買った物を手に持って私に見せつけた。

「カレールーの箱の後ろのレシピを見れば作れる。これなら失敗しないと思うから」

本当かどうか疑わしいけど、余計な味付けをしなければ不味くはならないはず。
これなら安心して見守っていられる。

何より作ってくれる気持ちを大切にしないと……。


「嬉しいです。じゃあ私は邪魔にならない所で付け合せを作りますね」

野菜サラダを作りながらソラ先輩の様子をチラチラと伺う。
ぎこちない包丁さばきにも一切口を挟まず、料理をする姿を見れる喜びに浸った。

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