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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り

「だって、地味な子にイケメンは合わないじゃない?そんなことも気付かないの」


そんなことは自分でも分かってる。

でも見た目で付き合っているわけじゃない。

きっと颯太だって私と同じく思っているはず。


「玲亜、颯太のこと超大好きなのよね。だから別れて欲しいなって思うの」


あからさまな宣戦布告に驚いて何も言い返せなかった。

前から颯太には女友達が沢山いた。
でも面と向かって恋のライバルだと発言してくる人は初めてで動揺する。


私と玲亜さんの間に挟まれている颯太は困っているのか黙り込んでいた。


「それに、可愛くない子は身の丈にあった人を選ばなきゃ。だから颯太だって、あなたの事を友達って言ったんじゃないの?」


玲亜さんの言葉で心が凍りついてしまうほど悲しくなってくる。

昨晩に泣いたせいで目の腫れが治らないのに、また涙が滲んできた。



「――――あんたより乙羽さんの方がずっと可愛いよ」


――――…………!?


不機嫌な顔をしたソラ先輩が玲亜さんに容赦なく言い放った。

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