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イケないキミに白い林檎を
第21章 愛するキミと見えない報復を
隙間に手がズルッと入ってきて、颯太の指先が私の髪にほんの少し触れた。
そしてダンボールの板を取らないで箱の外へと返っていく。
た……、助かった……?
「これはまさか……。ラブドールでも買ったのか」
「ああ、そうだよ。こんな性癖を知られたくなかった」
ラブドール……?なにそれ……?
「そんな物を買ってねえで彼女かセフレでも作ればいいだろ。仲良くなったところでスキンシップをして、可愛いとか好きだとか適当に口説けば意外とヤれるもんだぞ」
この女たらしめ。とんでもないことをソラ先輩に教える。
「面倒事は御免蒙りたいもので」
「いつまでも恋愛をめんどくさがってると一生独身で終わるぞ」