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イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence
「そうですよ。彼氏にクリスマスプレゼントとして貰いました」
「風子ちゃんの方はラブラブでいいよね。彼氏さんもちゃんと見ていてくれるし。
うちの彼氏なんか出掛けても暇さえあればスマホ見てるし、わたしが何か落としたり転けたりしても気付かないの」
「莉乃さんの方こそ、友達カップルみたいでいいじゃないですか。こっちは私がドジだからソラ先輩が過保護になってるだけですよ」
同等な立場でいてくれるんじゃなくて、やんちゃな子供を見守ってくれてる親みたい。
他のカップルを見ていると、私とソラ先輩には壁があるのがはっきりと分かる。
こんなに近くにいるのに踏み込ませて貰えない領域があって、名前の呼び方も変わらないまま。
私達と同じ年の差があるのに、同級生のように仲良しな莉乃さん達が羨ましい……。