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イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence

本当の気持ちを隠しているソラ先輩なら何か抱えていてもおかしくない。

誰にも話さず、一人で悩んでいたことがあったのかな……。
家庭、大学生活、バイト、対人関係のこととか。

しかも恋人の私は困らせてばかり。
元カレのことを庇い、浮気まがいのことを何度も見られたり、見破られやすい嘘を付いて隠したり……。
おまけに昨日なんか手を払い除けたり、勝手に怒って先に帰ったりした。

色んな事が塵積って山となり、嫌で我慢しきれなくなって、それで……


死のうとするなんてきっと何かの間違いだと自分に言い聞かせるように首を横に振る。

風邪を引いて倒れているだけなのかもしれないし。
いや、床の上に倒れていたら大変だ。


会いたい……。今すぐ無事でいるのか確かめたい。

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