この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence

「あれ、どうしたの?……やっぱりダメだった?」

嘘だ……。

ソラ先輩が人殺しだったなんて……

何かの間違いだ。

心の奥底から湧き上がってくる最高潮の悲しみ。
心を槍で突かれたかのように痛くて、抉られたみたいに苦しい。

「いつものように嘘だって言ってください……!うそ…だって…っ…」

優しくて温かい人なのに……。

なんで……。

ただただ信じられなかった。
寧ろ信じたくない気持ちでいっぱいだった。

「こんな罪を持った人間を受け止められるはずがないよね」


だけど

事実がどうであれ、私は……――


震える手をゆっくりと伸ばして俯いているソラ先輩を包み込んだ。
これが言葉の詰まった私の出した答え。

怖い、すごく怖いけど……


今まで愛してくれたこの人が、私の大好きな人に変わりはない。

汚れた私をあなたが受け止めてくれたように、私も……

「うっ…、受け止めて…見せますっ…。血で染まっていても全部受け止めて見せますからっ……!」

何か理由があったんだろうし、どんな過去があろうと受け止めてあげたい。

私だけはこの人の味方でいるんだ。

ずっと、これからも傍にいたいから……


じわじわと溢れて止まらない涙でソラ先輩の服を濡らす。


「ありがとう乙羽さん……。でもそんなに泣かないで。まさか俺が直接手を掛けたって思ってる?」

/894ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ