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イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence

「亡くなったのは親友なんだ。外見は大地に似ていてね。明るい性格の人だったんだ……――」

着ていたジャケットを私の背中に被せて、あの冷たい瞳を潤ませながら秘めていたことを語ってくれた。


* * *

父方の祖父に出来損ないと言われ続けたソラ先輩は嫌気がさして、8歳の時に本家から逃げ出した。

その後、母方の祖母祖父と暮らすことになって見返すために勉強や習い事に励んでいた。

そんな時に出会ったのが、同級生の燈也(トウヤ)さん。
クラスと習い事も一緒。
関わることが多くてすぐに仲良くなった彼は、ソラ先輩にとって初めて心を開いて話せる存在になった。

でも中学進学の時、燈也さんは私立に入って二人は離れることになる。

それでも習い事で会ったり、頻繁に一緒に遊んだりしていて仲の良さは変わらなかった。

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