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イケないキミに白い林檎を
第22章 Reminiscence
「じょ…、上達してる!?」
野菜の切り方が前より均等になっていた。
でも、じゃがいもだけがやはり見当たらない。
箱の裏に載っているレシピには書いてあるはずだから入れたんだろうけど。
また煮崩れしたんだろうな……。
「いただきま――」
髪の毛を耳にかけてから、スプーンを持った時。
「ちょっと待って。いいものがあるから」
なぜか私を止めて、ソラ先輩は隣の部屋に何かを取りに行ってから背後に立った。
何をされるのか見えないまま、髪と首周りをソフトに触れられてドキッとする。
「なっ、なにするんですか?エッチはご飯の後でって言ったじゃないですか」