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イケないキミに白い林檎を
第3章 裏切り
駅に着いてからすぐにソラ先輩は颯太に声を掛けた。
「それじゃあ、颯太。俺は帰るよ」
律儀に挨拶をしてさっさと帰って行った。
女の戦いが起こりそうだったこの空気が相当嫌だったんだろう。
そして再び、私と颯太と玲亜さんの組み合わせ。
険悪なムードに逆戻り。
まだ昼過ぎだから、送ってくれたついでに颯太とデートができたらいいなと思っていた。
でも、この状態ではできなさそう。
残念だけど私もさっさと帰ろう。
「颯太、これからどこ行く?玲亜ね、行きたいところがあるんだけど――――」