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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜

彼氏がいるから他の男と相合傘をするのは避けたいところ。

これは浮気の一部に入るのかな……。


下心があってするものとは一概に言えないし、エスコートしてもらうような感じだ。
ましてや、裏切りに値する行為をするわけでもない。
だからこのくらい浮気に入らないか……。

……って、私はなんで颯太のことを変に意識しているんだろう。


ただの友達なのに――――


ずぶ濡れになるより妥協した方が身の為だと判断した私は駅まで颯太の差す傘に入っていくことにした。


透けたブラジャーを隠すように抑えて隣を歩く。
あちこちに水溜まりができてピチャピチャと足音が鳴る。


何を話すわけでもなく、雨の静けさと冷たさをただ感じていた。

「もっとオレに近付かねえと余計に濡れて他の男からチラチラと見られる羽目になるぞ」

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