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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜

声がした方に視線を向けると、傘を差したソラ先輩が立っていた。
その姿を見て冷や汗をかく私。

外面は笑顔なものの、内心はまた怒っているに違いない。

今日は駅で待ち合わせをしていて、雨が振ってるから建物の中で待っているのかと思って油断していた。


どうしていつもタイミングが悪いことが起きるのか。
神様はいけないことをする私に苦い罰を与える。


ともあれ、これ以上余計な心配を掛けないようにさっさとソラ先輩の傘に移った。

「うわっ、可愛くねえ。困ってたから傘に入れてやっただけなのに。風子はオレを警戒しすぎだろ」

「お姫様のエスコートご苦労様。変な事をしたから警戒されてるんじゃないの?」

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