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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
「誘ってるわけではないですけど、エッチするなら髪の毛を乾かし終わってからにしてくださいね」
褒めてもらえて機嫌がいい私はドライヤーで髪の毛を乾かしていく。
ある程度乾いてから、くしでとかしていると一部の毛先で引っ掛かる。
そこは痛んでいて、解けないくらいモジャモジャに絡まっていた。
「うっ、またここか。あのー、ハサミありませんか?」
私の洗濯物を取りに脱衣所へ行ったソラ先輩に聞こえるくらいに声を上げると
「ハサミなら机の引き出しの中に入ってるよ。確か一番上の方」
すぐに答えが返ってくる。
なんだか同棲してるみたいで楽しい。
寝室に行き、机の引き出しを目にして立ち止まる。
一番上と言っても右と左があるからどちらなのか。
筆記用具の取りやすさを考えてまずは右側を方を開けてみた。