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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
元カノのこと……。
だから今でも思い出の物を捨てずに大事に残してあるんだ。
あのネックレスだって友達からじゃなくて、元カノからのプレゼント。
自業自得か……。
私も颯太のことを引きずっていたし、さっきだって男として意識してしまった。
元恋人との思い出が私にもあるようにソラ先輩にもある。
お互い様なんだから嫌でも目を瞑るしかないのは分かっている。
でも私は颯太から貰った物が何一つない。
思い出があるのは仕方ないけど、元恋人との物を残しておくのがフェアじゃないのは嫌だな……。
すぐ隣に座ったソラ先輩を不満を隠しながら横目で見た。
「颯太と飲みに行くことなんだけど、乙羽さんも一緒に来ないかってメッセージがさっき届いてさ。どうする?」