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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
「いいんですか!お言葉に甘えてついて行きます」
こうなったら元恋人のことが嫌だって気持ちを存分に分からせてプリクラとネックレスを捨ててもらおう。
散々甘やかしてくれるソラ先輩なら絶対に分かってくれるはず。
程々に嫉妬させながら飲んで、その後に黒い箱の中を見たことを謝って、そして……。
にんまりとしながら作戦を考えていたら急に肩を押されて体を倒された。
すぐ傍で私を見つめる氷のように冷たい瞳に吸い込まれそうになりながら、耳には雨水が滴る音が入ってくる。
悲しい過去を話してくれてもこの冷たさは変わらないのだから、これがソラ先輩の本質なんだろう。
「断ると思ったけど行きたいんだ?さっき颯太となにかあったんだろ」