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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
終わった頃には動けないほど体が鉛のように重くなっていて、ピロートークを楽しむ余裕もなく眠りに落ちた。
目を開けた時は私の寝顔を温和に微笑んで眺めているソラ先輩の姿が見えて、クラフトテープも剥がされていた。
「あれ……。起きていたんですか?」
「十五分くらいは寝たよ。こう見えても神経質だから夜以外はあまり眠れないんだ」
「ふふっ、私なんてぐっすり眠りましたよ」
「うん、すやすや寝てたから余程疲れたんだろうね。もっと可愛い寝顔を見ていたいから寝てていいよ」
「恥ずかしいので起きます。……もう気が済みましたか?」
「いいや、まだ済まない。でも乙羽さんのことを考えてやめておく」
颯太とのことを思い出してムッとしたソラ先輩の可愛いさにクスッと微笑する。