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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
次の日の夜。颯太と飲むことに渋々承諾してもらえて私もついて行く。
合流してから向かった居酒屋は和風な内装で清潔感があるお店だった。
対面テーブルのある個室に通されて迷わずソラ先輩の隣に座って静かにやり過ごす。
「まさか風子が来てくれるとは思わなかった。オレから誘うと悉く断るからな。なぁ、風子」
颯太に話を振られても返事をせずにっこりと笑ってカルアミルクをちまちまと飲み、お通しのたこわさびを食べる。
アルコールが入っている甘いミルクの味とツーンとする山葵の味を楽しみながらソラ先輩に話し掛けた。
「お酒を飲むとおつまみが倍に美味しく感じますね」
「無視かよ。いつの間にこいつは飲めるようになったんだ?まだ未成年だっただろ」
「乙羽さんは今月に入って二十歳になったんだよ」
「早いな。まだ酒を知り始めたばかりってことか。飲み放題にしたから好きなだけ飲んでいいんだぞ」