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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
飲み放題……。
「メニューに書いてあるお酒を何杯でも飲んでいいんですか?」
「うん。でも飲み過ぎないようにね」
メニューに載っているお酒の写真と名前を見ていくと未知の世界が広がっていた。
「レゲエパンチってなんですか?レゲエの人専用の飲み物なんですか」
「相変わらずアホだな。気になるなら飲んでみたらいいだろ。遠慮してると勿体ねえぞ」
二人が話している間、私は聞いたことのない名前や気になるお酒を頼んでごくごくと飲み進めた。
ハイボール、日本酒、カシスオレンジ、スクリュードライバー、レモンサワー、麦焼酎、赤ワイン……。
大人の味を知らないからあまり美味しいと思えないものもあったけど、飲んでいるうちに頭がふわふわとしてきて解放感を感じてきた。
すごく気持ちいいけど自分で自分をコントロールできていない気がする。
体に力が入らなくてソラ先輩の肩に寄り掛かった。
「しぇんぱい……。もう飲めないよぉ。お腹いっぱいれす……」