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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜

何とか歩いていたものの、遂に歩く気力を失って座り込む私。

自分で何を言っているのかも分からないし、会話の内容もよく理解できていなくて耳に入ってくるだけ。


「オレも今日はもうダメだな。この辺で三人で泊まれるラブホ知ってるからそこに行って休もうぜ」

「は……?待ってよ。休むならラブホテルじゃなくても他に――」

「ヤると決まったわけじゃねえのになに驚いてんだ。それに塑羅緒だって風子と何もしねえでラブホに泊ったことあるんだから文句ねえだろ。あと、何事も経験あるのみだ」


二人の口論が聞こえた後、どこかの部屋に連れて行かれたと思いきや何かの上に寝かせられた。

そこは広くてふかふかしている白い布の上。
寝転がってみると微妙な揺れを感じるからベッドだと分かった。

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