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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜

ソラ先輩と颯太が起きてから何か分かると思ったけど、二人は何もなかったように振る舞っていた。
聞き出せる雰囲気でもない。


チェックアウトの時間より早くラブホテルから出て無言のまま三人で歩く。
人通りがあるところに進んでコンビニに近付いた時、ソラ先輩が口を開いた。

「ふぁ……。乙羽さん大丈夫?二日酔いとかしてない?」

目がしょぼしょぼしていてとても眠そうでも私を気にかけてくる。


「うぅ……。言われてみれば気持ち悪いです。水が飲みたい気分です」

「俺も眠気覚ましが欲しいかな。あそこのコンビニで買ってくるからここで待ってて」

「すみません。ありがとうございます」


自然な流れで颯太と二人っきりになった。
でも前のようにガツガツしてくる様子はなくて黙ったまま。
思い切って聞いてみることにした私は颯太の服の袖をくいっと引いた。

「昨日の夜、私に何かした?」

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