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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜

恐れながら言うと、胸の前で腕組みをして不愉快そうな顔をされる。

「は?ベッドに横になって、ぐっすり寝たことしか覚えてねえよ。大体、襲おうとしてもあのクソ真面目に止められるだろ」

「そっか……。そうだよね」

心はスッキリしないのに、綺麗な青い空と暖かい太陽の光と快晴。
曇りや雨の日が続いていたせいで久しぶりに見れた気がする。


通路脇に立って目の前を行き交う人をただぼんやりと視界に入れてソラ先輩の帰りを待つ。
会話を続けてこない颯太にもう一度話し掛けた。

「颯太……。私ね、好きな人がいるの」

「マジか。……このタイミングで塑羅緒とか言わねえよな」


「ソラ先輩だよ。黙っていたけど、もう付き合ってる」

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