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イケないキミに白い林檎を
第23章 溺れた小悪魔と禁断の夜
私に迫ってこなくて、微妙に距離ができた今なら聞き入れてもらえると思った。
隠していたことを口にした時、颯太は一瞬だけ目を見開いてから細めた。
「ふーん。だから前より気の緩んだあほ面でいれんのか」
「ひどい!毎日が幸せだから笑ってるのに」
反抗すると、ふっ、と鼻で笑われる。
「あれほどやめとけって言ったのに、付き合ったとか笑いものだな。しかも未だに名前で呼ばれねえなんて」
「高校の頃の上下関係がまだ抜けてないだけだもん」
「ずっと名前で呼ばれることはねえよ。塑羅緒にとっておまえは、……代わりでしかねえからな」
「なにそれ……。どう言うこと……?」
ソラ先輩にとって私は誰かの代わり……?