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イケないキミに白い林檎を
第24章 初恋の人
元カノの代わりに抱かれていると思うと悔しくて。
他の男とは気分がのらないままセックスをしても耐えてこれたのに今は涙が出てくる。
繋がっている最中に泣くなんて萎えてしまうだろうから両手で目を覆って隠した。
このまま、続けられていい。
満足さえしてもらえれば……――――
けれども、ソラ先輩の腰の動きが止まる。
「……今日はやめようか」
「きっ……、気持ち良くて泣いてるだけです!続けてください」
「いいや。悲しんでいる乙羽さんを犯すようなことはしたくないから」
蜜壷から肉棒をゆっくりと抜かれ、お互い達することなく行為を終えて服を着た。
泣いてる理由を聞かれることもなく時間だけが経過する。
ソラ先輩が再び触れてきたのは泣き止んでからだった。
顔を隠している長い髪をそっと耳に掛けて私の様子を覗いてくる。
「再来週は花火大会があるみたいだね。二人で見に行こうか」