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イケないキミに白い林檎を
第24章 初恋の人

不穏な空気をなくそうと気遣っているように優しく話してきたソラ先輩に、私も頑張って笑顔を作って応えた。

「はい、楽しみにしてますね」


これから先のことを考えたら、元カノとの物のことは解決しておかないとならない。

きっと分かってくれるっと自分に言い聞かせてあのことを遂に持ち出してみることにした。

作った笑顔を崩して頭を下げてまずは謝るところから入る。

「ソラ先輩、ごめんなさい」

「ん?どうしたの?」


怖いけど言うしかない……


「黒い箱の中にあるプリクラとネックレスを見てしまいました」


許してくれると思って顔を上げてみると、温和に接してくれていたソラ先輩は今にも怒りだしそうに眉間にしわを寄せていた。
かなり久しぶりに見る憤った姿に身がすくむ。


「見たのか。鍵を掛けていたと思うけど」


「あっ、開いてました!勝手に見たのは謝ります。でも元カノとの思い出の物を捨ててください」

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