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イケないキミに白い林檎を
第24章 初恋の人

歩いているうちに夕日が沈んで暗くなってきた。
花火を打ち上げるにはいい夜空で風も殆ど吹いていない。

街灯を頼りに海田先輩に言われた所へ向かうと、そこは小さな公園で見晴らしがいい場所。

一人だけ先客がいると思って見てみればソラ先輩だった。

二週間ぶりに見る恋人の姿に鼓動が高鳴り、変わっていなくて安堵する。


「ソラ先輩、どうしてここに……?」

「ここに来いって海田に言われたから。乙羽さんこそ……って、そう言うことか」

海田先輩が世話を焼いてくれたんだ。

せっかく作ってもらったチャンスを活かすべく、私はすぐに頭を下げた。

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