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イケないキミに白い林檎を
第25章 純愛青春は淫らな戯れへ

「大地だけ通い直すそうでーす」

「ちょっと海ちゃん!僕はこれでも立派な大学生なんだからね」

海田先輩と大地くんのお決まりの口論が始まってソラ先輩が止めに入る。


着替えた服は高校の制服。

遊びに行くなら懐かしい思い出に存分に浸ろうと言うことでこうなった。


二年ぶりに着る白いブラウスとチェックのスカート。
ちなみにスカートは捲って丈を短くしている。

首元には大きなブルーのリボン、脚は黒いニーハイにローファー。

ブラウスを着てみたら高校生の時よりも太ったのか胸囲がきつくて、ボタンが飛ばないようにギリギリ頑張ってくれていた。

地味にショックである。


男子は白いシャツ、ブルーのネクタイ、チェックのズボン。

制服姿の三人をまた見ることができて私は浮かれていた。


結婚式の思い出話をした後に、大地くんが私とソラ先輩が付き合ったことを勝手に明かす。

照れ臭かったけど、先生はやっとですかっと言って喜んでくれた。

まるでソラ先輩の片思いを知っていたような口振り。

もしかして私だけ気付いていなかったのだろうか。

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