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イケないキミに白い林檎を
第25章 純愛青春は淫らな戯れへ

立ち話を終えて、卒業してから行くことがなかった校舎へと足を踏み入れる。

懐かしい景色を目にして蘇ってくる高校時代の記憶。


先生から話を聞くと、私たちがいた頃によく利用していた旧校舎はもうすぐ取り壊しになるらしく。
見れるのはこれで最後になる。

変わらないものはないと分かっていても、なんだか寂しい気分だった。


旧校舎には部室として使っていた部屋がある。

一番思い入れのあるその場所へ行くと、机や棚の配置がそのままで4人で活動していた頃に戻った気分になった。

私たちが入っていた部活はサポート部。
海田先輩が立ち上げた異色の部活で活動内容は誰かの手伝いをすること。

生徒会の手伝い、先生のパシリ、草むしり……後は遊んでばかりだった。


「ところで今もあるんすか。あの罰則」

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