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イケないキミに白い林檎を
第25章 純愛青春は淫らな戯れへ
「愛してます……」
「……俺もキミのことを愛してるよ」
そう、こんな風に……――
ソラ先輩はたまに私のことを“キミ”と呼ぶ。
些細なことだけど、名前で呼んでくれないから嬉しいはずなのにどこか寂しさを感じていた。
だから心に引っ掛かっていたんだと思う。
またキスをすると舌を絡み取られて深く繋がりを求められる。
突き詰めたいのに甘い誘惑に思考が蕩けていく――――
制服を着たまま乱れてから、私はソラ先輩に後ろから大事そうに抱き締められていた。
昼過ぎに遊びに来たのにもう夕方。
二人ともどこにいるの?っと大地くんからメッセージが届いてから動き出す。
「そろそろ行かないと怪しまれるか。変態プレイに付き合ってくれてありがとう」
「ふふっ。いいですけど、頑張ったご褒美を下さい」
「なにがいいの?いつものようにお菓子かアイス?」
「これからは私のことを“風子”って呼んで欲しいんです」