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イケないキミに白い林檎を
第25章 純愛青春は淫らな戯れへ

すでにソラ先輩の本性を知っている私はふふっと笑った。
その程度の台詞は可愛い冗談だ。


他愛のない話をしながら歩いていたらソラ先輩が先生に呼ばれて、大地くんと二人っきりになる。


廊下の窓から外を眺めて待っていると、校舎の近くでバッティングをしている生徒が目に入った。

校庭に行かずに制服を着たまましているから、部活の練習ではなくふざけて遊んでいるんだろう。


「あんな場所でバット振ってたら危なくない?先生に言ってやめてもらわないと」

「うん、そうだね。大地くんがここから叫んで危ないからやめなって言えばいいじゃない」


「僕はチキンだから無理。楽しんでるところを邪魔したなって恨まれたくないもん」


「ええ?そんなことないから―――――」

ガシャーンッ!――――


大地くんの嫌な予感が的中し、打ったボールが私達のいるの方へ勢いよく飛んで来て窓ガラスを突き破った。

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