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イケないキミに白い林檎を
第26章 運命の赤い糸
私は一体、何者なんだろう。
考え出したらきりがないことで悩んでいた。
スマホに保存してあるソラ先輩と撮ったプリクラの写真を眺めて過去を思い出そうと頑張ってみるものの何も降ってこない。
通っていた中学校の近くに行ってみても何の収穫も得ることができなくて行き詰まる。
「はぁー。本当にポンコツな頭……」
お母さんとソラ先輩に過去のことを聞いても教えてくれないからひとりで調べていくしない。
途方に暮れていると残されたあの手段を使えと悪魔の囁きに流されそうになる。
リスクがあるからこの手段を使いたくはなかった。
でも今はそれに頼るしかない。
覚悟した後、スマホのトーク画面を開いてその人に連絡を入れた。