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イケないキミに白い林檎を
第26章 運命の赤い糸
できればメールか電話で済ませたい。
だけど会わないと教えないと言われて断られてしまい、仕方なく会う羽目になった。
やましいことが何も起こらないように、会う場所はあえて人目に付くファミレス。
それでもこんなところをソラ先輩に見られたら、雷を落として大魔王になりお仕置きをされるだろう。
最悪の場合、別れると言われ兼ねない。
私をこの人から束縛したいと言っていたから――――
ファミレスに入り、案内された席の対面に座って頬杖をつきニヤリと微笑み私を見てくる。
「まさかおまえから相談を持ち掛けてくるとはな」
その人は一緒に飲んでから会っていなかった颯太。
今まで忠告してきたことから考えて何か知っていそうな気がした。
「不本意だけど……」
「相変わらずオレは嫌われてんな。それでも会ってくれて嬉しいんだが……隣の子は誰だ?」