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イケないキミに白い林檎を
第26章 運命の赤い糸
区別するものさえ付かなければ、自信を持って言えたのに。
莉乃さんの疑問に私は黙っていることしかできなかった。
でも悩んで泣いている暇はない。
幸せになりたいなら待っているだけではだめだ。
愛してもらえるように頑張らないと――――
それから、何度も過去の思い出についてソラ先輩にしつこく聞く日々が続いた。
会う度に言っていたと思う。
料理を作ってご機嫌取り、色仕掛け、フェラをして追い込んでみたけどソラ先輩が揺らぐことはなかった。
教えてくれないからと言って流石に殴ってはいないけど……。
どうしてここまでして隠すのかやきもきしていた。