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イケないキミに白い林檎を
第26章 運命の赤い糸

「乙羽さんが先に書いていて、後日それを見つけて俺も書いた」

「ソラ先輩はどんなことを書いたんですか?」


「今となっては乙羽さんと俺の願いは叶ったようなものだから言わなくても分かるだろ」

握られる手の力が少しだけ強くなってから気付いてカァッと熱くなる顔。

恋愛成就で有名の神社で願いが叶って、今繋いでいるこの手がその証だとすると記憶をなくす前の私もソラ先輩のことを好きだったことになる。

そうなるとまた聞きたいことが増えて胸がきゅっと締め付けられて苦しくなった。


次に向かったのは自然豊かな小さな公園。
天気のいい休日なのに誰もいない。

奥の方へと歩いて行くと、木陰やベンチがあって空を眺めながらゆっくり休めそうな場所があった。


「ここは何をした場所なんです?」


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