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イケないキミに白い林檎を
第26章 運命の赤い糸

「ねえ、乙羽さん。目を閉じて」

ベンチに座らせられた後にソラ先輩はなぜか私にそう言ってくる。

「まつ毛にゴミでもついてました?」


「さあ、なんだろうね。痛い目に遭いたくないなら、いいよって言うまで絶対開けるなよ」

どんな悪戯をされるのかと怖くなりながらも両手で目を覆ったら、使うなと言っているみたいに片方の手を引き剥がされて驚く私。
その片方の手に触れられてなにかされている気配がした。

ものすごく気になる……。

でも見たらどんなお仕置きをされるか分からないから強く目を閉じたままを保つ。


「まっ……、まだですか」

「いいよ。ゆっくりと開けて」


「マジックでも覚えたんですか?いきなり私の手を――――」


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