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イケないキミに白い林檎を
第27章 禁じられた快楽
「その言い方は酷いです!榎森くんは何も知らないくせに」
否定するように言われて苛立ち私は榎森くんの前から早足で去った。
今になって考えてみると高校生の頃にソラ先輩のしていた活動はいじめられていた私のことも考えてしていたんだろう。
早くソラ先輩に会いたい……。
私の体調を考えてくれているのは分かるけど、具合が悪くなったっていいから会いに行きたい。
顔が見たいし、声が聞きたい。
会わなくなってから一週間も経っていないのにもう限界だ。
寂しさに耐えきれなくなった私は学校帰りにソラ先輩の住むマンションへと向かった。
うさぎのキーカバーがついた合鍵は持ち歩いているからいつでも中に入って待っていられる。
でも今日はバイトがなかったのかすぐに会うことができた。