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イケないキミに白い林檎を
第27章 禁じられた快楽
「あはは。秋って書くけどしゅうって読みます。みんなは呼び捨てにしてるから風子もそうしてください」
呼び捨てか……。
今後スムーズに進めていくためになりそうだし、コミニュケーションの一環として聞き入れることにしよう。
「分かりました」
「よろしくお願いします。風子」
握手しようと右手を差し出してくる秋。
でもその手を取れなくて戸惑ってしまう。
私の過去について何も知らない彼に触れることができないことをどう伝えよう。
おろおろとしていると首を傾げられた。
「どうしました?」
「ごめんなさい。他人に触ることができなくて」
「握手するくらい浮気のうちに入らないし大丈夫ですよ。もしかして彼氏にそこまで束縛されてるとか?」
「そういう問題じゃなくて。色々あって誰にも触れなくなってしまったというか……。家族や彼氏にも怖くて触れないんです」