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イケないキミに白い林檎を
第28章 ふたりのしあわせ

初めて秋の男らしさを感じて思わずドキッとする。

何をされるのか怖くなったけど私を椅子に座らせただけだった。


素早く瞬きをしながら、なぜこんなことをするのかと秋の方を見る。


「課題は結構進んでいるので、ボクらは今回くらいサボっても大丈夫ですよ。だから風子は休んでください」

薄暗くて眠るには最適の場所。

かなり眠いし、ここで少し休むくらいならいいかなと思って秋の言葉に甘えることにした。

安心できないから眠ることはできないけど目を閉じて休む。


静かな部屋でしばらく休憩していると私の肩に秋が寄り掛かってきた。

「秋……?」

ここまでされても拒絶する気持ちは生まれない。


「すごく寂しくて……。だから、甘えさせて欲しいんだ……」

「寂しいんですか……?」

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