この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
イケないキミに白い林檎を
第29章 in flore

何から話せばいいのか考えながらソラ先輩の方を見ると小さく咳き込んでいた。

風邪を引いているからマスクをつけているのだろうか。

心配しながら視線を送ると私から少し離れてベッドの上に座った。


「買い物のついでにいつもの待ち合わせ時間に駅に行ってみたら乙羽さんを見掛けたんだ。話したいことがあるって言ってたから気になってね」


「会いたくないって言ってたじゃないですか……」

「風邪を引いてしまってさ。このまま会ったら乙羽さんにうつしてしまうと思ったから」


「そうだったんですか……。気持ちの整理ができたってことは、ソラ先輩の気持ちは決まっているんですよね」

カップの中のミルクティーをぼんやりと見つめて二人の時間を進める。


「うん……、決まってるよ。あれからひとりになって、乙羽とこれからどうするかを考えていたから」


迷いのない穏やかな口調を聞いて、私は涙を浮かべながらカップを握った。

/894ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ