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イケないキミに白い林檎を
第29章 in flore

昨日あった出来事を考えると足取りは重いけど、単位のために仕方なく授業を受ける。

揉め事を起こした女の子に顔を合わせることがないように避けながら過ごした。

帰りにも会わないように少し時間を置いてから教室を出た。


廊下を歩いている時、秋が待っていて私の足を止めようとする。

「体調は大丈夫ですか?昨日は風子が大変だったところ置いて行ってごめんね」

「気にしないでください。行って欲しいと頼んだのは私ですし」


「実はあの後に告白されました」


「良かったですね。おめでとうございます」

にっこりと笑いかけてから歩み出そうとすると秋にグイッと手を引かれて、なにかと思って立ち止まる。

振り向いて見ると秋はつまらなそうな顔で私を見ていた。

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