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イケないキミに白い林檎を
第29章 in flore
「良くないし、断った。風子はボクの気持ちを知っていて要らぬお節介をするんですね」
「そうですよ。私は秋が思っているよりずっと酷い女です」
肯定すると更に嫌そうな顔をした秋に薄暗い教室へ強引に連れ込まれた。
掴まれた手首が地味に痛い。
ジンッと痛みが走る場所を擦る間もなく、壁際に追いやられる。
「ボクは風子を責めたいわけじゃありません。どうせ、あの子に協力するように求められたんでしょう。風子は優しくて、純粋な人ですし……」
「秋は私のことを買い被りすぎです」
「違う!風子は自分のことを嫌悪しすぎ」
壁に手を付いて私を逃げられなくしている秋を上目遣いで艶やかに見た。
「…………。じゃあ、これからホテルのベッドで抱いて。私の体を満たして……」
「えっ……?」