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イケないキミに白い林檎を
第29章 in flore

誘惑した後、顔を赤らめて困惑している。そんな秋を前に小悪魔な私は冷静でいた。

「彼氏と付き合う前、好きでもない男にこんな風に媚びて抱かれていました。ふしだらでいけない女でしょ……?」


「なっ……。ふっ、不本意だったんですよね?」

「いいえ。セフレもいましたし、サークルの先輩達と関係を持ったこともあります」


過去を教えて秋は動揺しているから、好きになる人は私みたいな女ではない。

しかも体には触れてきても彼氏と別れると言わなかった私と一線を越そうとはしなかった。

ソラ先輩から私を奪おうとしていたけど、秋は本当は誠実な人なんだろう。


「私は秋が想像しているよりもずっとずるくて汚れている軽い女なんです」


「そんなの嘘だ……!」

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