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イケないキミに白い林檎を
第4章 独占
アパートに着いてからインターホンを押して少し待つと颯太がドアを開けてくれた。
「今日は来るの早いな」
「駅前で買い物していたらソラ先輩にばったり会って話してて。そこで偶然にも颯太を見掛けて追いかけてきたから早かったの」
「ふーん。だからオレが帰ってきたって分かったのか……」
「出張で疲れてるでしょ?材料を買ってきたからご飯作るね。今日は颯太の好きなハンバーグだよ」
「ああ……」
ガチャッ――……
靴を脱いで上がろうとした時、閉めたばかりだった玄関のドアが開いた。
「颯太~!駅前で売ってたロールケーキ買ってきてくれた?あとゴム忘れてないよね?」
振り向くと露出多めなグレーのルームウェアを着た玲亜さんが後ろに立っていた。
「なんで……」