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イケないキミに白い林檎を
第30章 林檎の花
「え……?何のことです?」
ブラジャーの上から胸を愛撫されても嫌な気持ちは全くない。
これ以上先に進まれてもいいとさえ思っていた。
「誰なのか分からない男に犯されてもキミはいいのか……」
「愛してくれるなら誰でもいい……」
「…………」
「そう思っていた気がするんですけど、あなたにしか抱かれたくないって思うんです」
胸に触れていた男の手がピタリと止まる。
行為に飽きたのかなと不安になりながら様子を伺うと、私を見つめる穢れのない真っ直ぐな瞳が涙で潤んでいた。
「なんで泣きそうな顔をしているんですか?」