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イケないキミに白い林檎を
第30章 林檎の花
数ヵ月の間、ずっとキスをすることができなかったからとても懐かしい。
唇が触れたと知ってから体の奥底から抑えていた欲求が一気に込み上げてくる。
「もっと……して……」
「言われなくてもしてやるよ」
表面に軽く触れるキスを何度か交わしてから大人のキスへと変わっていく。
感触を確かめるように重ねたり、ゆっくりと下唇を甘噛みしたりしてソラ先輩は私を求めてくる。
目を閉じたまま受けているせいで唇に感覚が集中する。
離された唇が再び触れると体がビクンと痙攣して我慢するのが苦しいほど疼いてきた。
「キスから先はしない方がいいんだよね?」
「……いいですよ」
「最中にずっと目を閉じていられるの?」
「それは……、分からないです……」