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日は昇り、日は沈む
第2章 ひなた村事情1
「続けます。皆さんは、この静かな村に、日本中から、いえ、世界中から、人が集まってきたらどうしますか? この小さな村が世界一有名な観光名所になり、俺達はそこの住民になる。そう言うことなんです」
「悪くねぇな」
誰かの言葉に、20人程がうんうんと頷いていた。
「ちょっと待ってください。どんな人達がやって来るかわからないんですよ。ホテルもなにもないこの村のあちこちに観光バスや車が駐車してテントが張られ、海にも山にもゴミが溢れるんです。しかもそれは、永遠に続く……」
「それは困るわ」
フミの言葉に、今度は皆が頷いた。
「みんな、何か忘れてないかい?」
明美が立ち上がった。
「悪くねぇな」
誰かの言葉に、20人程がうんうんと頷いていた。
「ちょっと待ってください。どんな人達がやって来るかわからないんですよ。ホテルもなにもないこの村のあちこちに観光バスや車が駐車してテントが張られ、海にも山にもゴミが溢れるんです。しかもそれは、永遠に続く……」
「それは困るわ」
フミの言葉に、今度は皆が頷いた。
「みんな、何か忘れてないかい?」
明美が立ち上がった。