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日は昇り、日は沈む
第2章 ひなた村事情1
「ほら、この村には結界があるじゃない」
あ、そうだと皆が頷いてタカオを見た。
「はい、確かに村を覆っているあの霧、あれをくぐって外に出たらここの太陽の事は記憶から消されます。だからこれまでは安心だったんです。でも、こんな風に映像で残されてしまったら、本人には記憶がなくても、不思議な物が撮れていたと、世の中に晒されてしまうんです」
「でも、だれも信じないんじゃないの?」
ずっと考え込んでいた丸男の妻、丸子が顔を上げた。
「確かに、今のところ、その動画のコメント欄には、嘘つきだの、合成上手すぎ、笑える、あり得ない、といった言葉が並んでいます」
あ、そうだと皆が頷いてタカオを見た。
「はい、確かに村を覆っているあの霧、あれをくぐって外に出たらここの太陽の事は記憶から消されます。だからこれまでは安心だったんです。でも、こんな風に映像で残されてしまったら、本人には記憶がなくても、不思議な物が撮れていたと、世の中に晒されてしまうんです」
「でも、だれも信じないんじゃないの?」
ずっと考え込んでいた丸男の妻、丸子が顔を上げた。
「確かに、今のところ、その動画のコメント欄には、嘘つきだの、合成上手すぎ、笑える、あり得ない、といった言葉が並んでいます」